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ファッションビジネス概論。

テクスチャーは、ソフトなメッセージの創造だ
 ファッションビジネスを、ライフスタイル提案産業、デザイン創造産業、情報創造・流通産業という三つの産業特性および、創、工、商の三つの機能面とそれらを流れと捉え、マネジメントについても概説する。ここに示されたファッションビジネスの概念は、本書をはじめとする日本ファッション教育振興協会の発行するファッションビジネス関連書籍を貫く中心的な主張となっている。

 本書は、入門の域ではあるが、よく読めばファッションにつながりのある領域の広がりと深さが、多くの社会、経済、制度とのかかわりの中で進化しつつあることを示唆している。個々人の自己表現という、これまでの時代の獲得してきた、自由な考えに連関したものであることを訴えている点も見逃してはならない。



 アパレルのリテーリング、マーチャンダイジング、マーケティングについてはそれぞれ別の章としてまとめられているが、それらはつながっており、われわれがじかに観察できるものも多い。ファッションを共通のキィワードとしたビジネスの背景を理解し、生活者との接点からファッションビジネスについて考えるには必読のテーマである。また、一章を割いて情報化とシステムについても触れている点は、やや資料が古いが、高く評価できよう。



 最適な五適と一人十色のテーストという生活者の選択肢の進化に対し、企業という組織は利益確保のためにどのように手持ちの選択肢を組み合わせ、あるいは開発しててゆくのか。認知をし、それを意味づけする情報の「体感」活動は、「8時間労働でおさまるものではない」(p.145)。ダニエル・ベルもマクルーハンも登場する。



 目次、章節項まであり。付録に「重要用語100選」...


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